・+ 拝啓 神様 +・

初めて あなたに手紙を書きます

3年前 天国に引っ越した父は 元気ですか
7年前 やっぱり天国に行った祖父も

10年前に巣から落ちて もがき苦しんでいたあの小鳥は 無事に天国に着いたでしょうか

頸が変な風に曲がっていたから 僕は急いで病院に走ったけど
お医者さんは厳かな声で 「この子はもう助からないよ」と 立ちすくむばかりの僕に告げた

ねえ 神様 僕は 手のひらの中で苦しむその小鳥が 可哀想で仕方なかった
だけど僕にはどうしようもなくて 僕はお医者さんに言ったんだ

「ならば どうか 楽にしてあげてください」

銀色の針が煌めいて 小鳥はまるで眠るように あっけなく動かなくなった
まるで螺子が切れたみたいだと 痺れた頭が勝手に喋る

僕は涙を流すのも忘れて 公園の隅に小鳥を埋めた

ごめんよ 助けてあげられなくて
あの時 僕が拾わなければ 君が苦しむ時間は少し 短くなっていたはずなのに

膝についた土を払って 見上げた夕日はとても紅かった
その時 僕は知ったんだ 死んだ命がどこへ行くのか 神様の居場所がどこにあるのか

だから神様 手紙を読んで もし 僕の心配が必要ないなら
返事の代わりに 今日の夕日は 紅い絵の具で描いてください

これから ますます寒くなります どうか 体に気をつけて 風邪など ひかれませんように

それでは どうぞお元気で さようなら






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